路地広場 の つくりかた

ROJI-JI の 広場

B-4:北守谷薬師台の路地広場

まちのしかけ-4: 「未来の子供たちに託すまち」


北守谷薬師台
1992年
40戸
4つのクルドサック道路を
緑道がつなぐコミュニティ

建物:ミサワホーム

  「高圧送電線が縦断している細長い土地」、というマイナス要因の大きい敷地を、付加価値の高い住宅地に変えていくということは、このまちに色々な仕掛けを考えるということでした。
 まず、高圧線下を子供たちが安心して遊びまわれるように開放し、走り抜けることができる緑道にしてしまうこと。そして安全のため緑道を横切らないように道路を計画することがグランドデザインの要でした。
 そうすると、4つのクルドサック道路が緑道で結ばれたまちになりました。それぞれのクルドサック道路はコミュニティを育む4つの特徴のあるみち広場となります。通過交通のない安全なみち広場は、四季の草花の変化も楽しめる憩いの場となりました。
 そして、素材について考えると、子供たちに影響が強いと考えられる門柱や柵、ベンチなどの常に子供たちの目に触れるまちのアイテムは、できるだけ本物を提供したい、ということも重要なことでした。
 古煉瓦の門柱や土留め、鍛鉄の柵やポール類。フラワーボックスにインターフォンカバー、緑道のアーチ、生垣から覘く小鳥の像も鋳物を用いました。
 子供の走る緑道は現地の土で三和土にし、豊富な高木や灌木の植栽で街に潤いを作ると、このまちは小鳥たちの格好の住まいともなってくれました。


四季の草花で彩られる4本のクルドサック道路。
それらを結ぶ緑豊かな三和土の道は高圧送電線の下をフォローする仕掛け。




・古煉瓦と鋳物のアイテムには緑がよく似合う。
・古煉瓦と鋳物のアイテムには緑がよく似合う。


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