路地広場 の つくりかた
ROJI-JI の 広場
Ｂ-3：京都桂坂の路地広場
まちのしかけ-3： 「ひとつのお屋敷のような町」・・・伝統的住環境の継承
1989年
15戸
伝統的な住環境を
新しい素材でデザインする。
建物：ミサワホーム
その一角に囲み型の大型住宅１５戸を計画しています。外周は、京都の土塀をイメージさせるようなRC斫仕上げと素丸瓦の擁壁で囲まれ、塀の中に屋敷林越しに複数の甍が見え隠れする様子を醸し出しています。
歩行者の入り口は古い京都の石を集めた遊びのある枯庭で、自然を感じるような植栽を数多く植えています。ここは住民の共通の庭であり、お客様をお迎えする露地門ともいえる共有地になっています。そこから住宅の石瓦葺きの門までを外露地として、敷地の中は親しい友人を招き入れる内露地として位置づけています。
町の角には自然石の外腰掛、入り口には丸い錆石を加工した照明モニュメントが独自の雰囲気を作っています。 自然石張りの擁壁の上は混垣の緑が豊かに繁り、擁壁足元のオカメザサの植栽帯部分に電線類を地中埋設することでまちなみがすっきりとしています。
このような様々な仕掛けの他に、住宅の屋根を共通で入母屋玄昌石葺きとしたことも、京都の風土に合った景色を作る要因となってくれました。
共有地の石庭を露地門とし、住宅の門までを外露地、敷地の中を内露地として、グランドデザインにメリハリのある仕掛けを作っています。
建物の屋根は共通で入母屋の玄昌石葺きとし、
まちの一体感を図っています。
・自然石のモニュメント照明と腰掛け石。自然石張り擁壁と豊かな緑。
・古い由緒ある石もさりげなく置かれた枯山水の石庭。
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